参照18:アルコール性振戦

アルコールは精神依存(酒を飲みたいという強い欲求)と身体依存(離脱時に精神・身体症状が発現する)の両者を形成する物質である。身体依存は離脱症状のピークが20時間程度の小離脱とそのピークが70時間程度の大離脱(振戦せん妄)に分類される。入院症例16は小離脱症状の1つである手指振戦が外来でも認められず、入院中も振戦せん妄は出現しなかった為、非常に精神依存は強いが、身体依存までは形成されていなかった症例と考えた。