参照26 : カタトニア昏迷と悪性症候群昏迷の比較

悪性症候群による昏迷と緊張病性昏迷の鑑別は困難な場合がある為、それぞれの典型例である入院症例26と入院症例31の症状比較を行った。入院症例31の昏迷では筋緊張は軽度亢進したが、錐体外路症状(筋剛直)は生じず、早期に運動は可能となり、四肢の拘縮などの後遺障害は起こさなかった。他方、入院症例26では筋剛直が長期持続した為、四肢拘縮が生じ寝たきり状態になるなど、重篤な後遺症が生じた。