参照15:抗認知症薬の効果

抗認知症薬は認知症の進行を抑制する薬とされており、大多数のケースでは認知症中核症状を改善する事はない。しかし、参照14で述べたように抗認知症薬の作用機序はコリン系・ドパミン系神経の賦活であり、外来症例11のように活動性が上がった結果認知機能も向上するケースも時に認められる。私見であるがこの症例のように、中核症状改善効果の認められる症例のみが認知症進行を防止する可能性があるのではなかろうか。