参照10:悪性症候群 

 

抗精神病薬の最重度の致死性副作用である。抗精神病薬の相対的過量投与により発症する。発汗、微熱の持続、流涎、錐体外路症状などの前駆症状に引き続き、高熱、意識障害、筋剛直(全身の骨格筋が硬くなる)、無動、血中CPK高値などを呈し、適切な治療を行わないと死亡に至る。

治療としてはまず抗精神病薬の中止が原則である。治療薬としてはダントリウムの点滴が最も有効。リボトリール内服、フェノバルビタール筋注なども有効である。

参照10:悪性症候群  への10件のフィードバック

  1. みり のコメント:

    胃腸薬で飲んでたプリンペラン5ミリ、1日3回を、やめたところ翌日から吐き気、悪寒、
    発汗、微熱、頭痛がしてとても辛いです。
    どうにもならなくてかかりつけ医に相談したところ吐き気があるならプリンペランを飲むように指示されましたが、怖くて飲めません。
    悪性症候群でしょうか?足も痛くなりました。

    • 西川 正 のコメント:

      プリンペランは抗ドパミン作用があり服用中に悪性症候群が発症する事はありますが、離脱で悪性症候群が発症する事は皆無とは言えないまでも、まずありえません。しかし今後高熱が出たり体が硬くなったりするようであれば、精神科又は神経内科を受診されて下さい。

  2. 精神崩壊 のコメント:

    5ヶ月間入院していました
    精神病院で長期間入院して
    二次的に統合失調症って悪化しますか?

    あまり調子が良くないです

    • 西川 正 のコメント:

      入院環境にもよると思いますが、入院による二次的症状発現はホスピタリズムとして知られています。

  3. AQUA のコメント:

    シクレストを5日くらい飲んでいます。肩や首がこってるような、こわばってるような痛みがあります。悪性症候群なのでしょうか?

    • 西川 正 のコメント:

      錐体外路症状、昏迷(意識障害)、自律神経症状(発熱など)が悪性症候群の三大兆候であり、お尋ねの症状は悪性症候群ではありません。

  4. 百合 のコメント:

    52歳男性の統合失調症です。
    20代で発症。現在は、自宅で一人暮らしです。
    服用薬ジプレキサ10㎎、トリアゾラム0.25㎎×2、セルシン2㎎×2、ゾテピン錠25×2 リーマス錠100×3 を毎晩22時15分に10錠 きっちり飲んでいます。
    昨年4月と今年5月16日悪性症候群疑いで救急搬送され、本人も家族もショックを受けています。今後の症状(何度も起こるのか)経過予測と服用薬の変更について、先生のお考えを頂けないでしょうか。断酒もして努力している本人を何とかサポートしたいのですがどうぞよろしくお願いいたします。

    • 西川 正 のコメント:

      悪性症候群が何度も起こる場合はありますが、精神症状が安定していて、何度も起こるのであれば、やはり抗精神病薬が相対的に過量であると考えるべきと思います。主治医と良く相談され、減薬を試みられると良いと思います。

    • s のコメント:

      悪性症候群って訴えられるんですか?自分は悪性症候群になってから7年くらいになります。今だ後遺症に苦しんでいます

    • 西川 正 のコメント:

      ① 医薬品副作用被害救済制度の利用
      ② 直接治療を受けた病院に損害賠償を請求する
      上記の二つの方法があります。
      ①の場合は、医薬品が適正使用されている場合です。
      ②の場合は、医療過誤がある場合に限られます。
      いずれの場合も発症から7年経過しての請求は困難と思います。

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