参照9:イントラリポス

 

イントラリポスは必須脂肪酸を含む点滴用脂肪乳剤である。長期間にわたり食事がとれない場合、低栄養状態(飢餓)に陥る。飢餓に対して高カロリーの糖質輸液を短期間で強制投与するとrefeeding症候群とよばれる重篤な副作用があらわれる。そのため糖質の代わりにエネルギーの一部を脂肪から補うことも考慮する必要がある。

また、糖質輸液で必要エネルギーが補充できている場合でも、必須脂肪酸の補給という意味から最低でも1週間に20%100mlは補いたい。

脂肪乳剤は、脂質代謝異常症や血栓症、血液凝固能異常、重篤な肝障害など使用できない場合もあるの注意が必要である。また、脂肪乳剤投与による脂質代謝異常を防ぐために、投与速度に注意が必要である(体重50kgの場合20%100mlを4時間で投与することが望ましい)。

入院症例7では、食欲低下が体力を奪い、更に食欲が減弱する負の連鎖がみられた。脂肪乳剤を投与することでこの連鎖を阻止できたのではないかと考える(薬剤師M)。

参照9:イントラリポス への1件のフィードバック

  1. N沼 ○美 のコメント:

    ガンになり放射線治療の前段階の検査で高熱が出ました。抗生剤を使い熱は下がったのですが今度は抗生剤の影響で腸の中でクロストリジウム・ディフィシルが増殖しのみ薬と点滴で対処。その前から少しずつしか食べられなかったのですが、この事を機に全く固形物が食べられなくなりました
    今日初めてイントラリポス使われました。

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