理事長ご挨拶
理事長ご挨拶

かのダライ・ラマは、「人はなぜ生きるのか」という究極の問いに対して、「人は幸せになるために生きるのです」と答えました。たとえ体に病を持っていても、その人が夢と希望を持って幸せを感じて生きることが出来れば、その人の人生は豊かなものになります。逆に体が健康であっても不平不満などの負の感情に飲み込まれ心が病んでいれば、幸せを感じながら生活することは難しいでしょう。このように心の問題は、目に見えないだけに看過されやすいものではありますが、人の「生きる」にとって、最も大切なものだろうと思います。
清和会は島根県で現存する最も古い精神医療機関として地域の方々の心の安寧に長年にわたって貢献してきました。清和会は、「自由・開放・科学」の理念が象徴するように、強い科学的根拠に基づいた医療を提供しながら、職員の自由な発想や企画を尊重し、精神疾患を経験した人が社会で認められ、活躍し、身も心も開放されることをゴールに置いた運営を行ってきました。
日本の医療・福祉は当然のことながら、国の定めた制度の下で運用されるものですが、職員が生き生きと、わくわくしながら仕事をするためには、患者さん中心の創造的治療・支援を常に作り出す必要があります。そしてそのような生き生きした職員の基で療養する患者さんは、将来に希望を持てる力強いリカバリーを実現できるのだろうと思います。これからも清和会は、新しい精神医療・福祉を創造し、世に問い、その発展をリードするために不断の努力を続けて参ります。
理事長 林 輝男
外来診療
盆休(8月15日)、
年末年始(12月29日〜1月3日)