医師について

特徴

精神科救急病棟、重度かつ慢性の患者さんが入院する閉鎖個室の療養病棟、認知症治療病棟、開放の療養病棟、身体合併症病棟等、8つの病棟があります。浜田江津圏域で唯一の単科精神科病院であるため、疾患が偏ることなく、幅広い症例を経験できます。近年は児童思春期の症例も増えてきています。
電子カルテが導入されています。入院から外来まで基本的に同じ主治医で担当するため、患者さんとの信頼関係が作りやすいです。地域のなかで家庭医的な役割を担うこともあります。
リハビリテーションプログラムに力をいれており、統合失調症やうつ病の心理教育プログラム、アルコール依存症治療プログラム等の疾患別プログラムや、うつ病等により休職中で復職をめざす方向けのリワークプログラムなどが利用可能です。
SSTプログラムでは単にコミュニケーションスキルをつけることにとどまらず、受容-共感-自己開示を経て自己変革に至ることを目指しています。こころクリニックせいわでは重度の精神障がいをもつ方を対象に在宅生活支援（ACT：包括型地域生活支援プログラム)を行っています。
IPS（Individual Placement and Support）という先進的な個別就労支援により一般就労可能となる患者さんもおられます。必要なときは医師も退院前訪問等に同行するなどして患者さんにとってより良い支援を模索しています。
患者さんの治療方針に関して、病棟カンファレンスや医局会、多職種での合同カンファレンス等で様々な角度から検討することができます。治療抵抗性統合失調症の方にはクロザピンを導入しています。他にも企画提案会議が定期的にあり、患者さんのリカバリーにむけて様々な取り組みやイベントが新たに検討されています。

業務内容

8時半始業、毎日医師全員と各部署の代表者が集まり、医局内で朝の会があります。入退院等の病棟の状況報告、当直の報告、新規入院者の紹介、各部署からの情報共有をしています。その後は外来診察、病棟診察、ケア会議等で担当患者さんの診療を行っています。保健所で地域住民対象の相談業務、合同庁舎での県職員・教職員対象の相談業務を数ヶ月毎持ち回りで行っています。依頼がある場合、総合病院へ往診することもあります。17時半終業です。当直が月に4-5回程度あります。

研修・教育体制

医局会での症例検討、論文抄読会、精神保健指定医レポート指導があります。難しい症例でも医局内で相談しながら主治医として治療にあたることで勉強になることが多いです。多職種での合同カンファレンスには医師全員参加して、ブレーンストーミング法を活用し困難症例へのアイデア出しをしています。院内での研究発表会、他院と合同での研究発表会、各種セミナー、日本精神神経学会等へ参加しています。

インタビュー

01　当院を選んだきっかけ

他科で勤務していましたが、もともと興味もあった精神科に転科して西川病院に就職しました。見学した際の病院スタッフや医局の雰囲気もよく、山や海に近く自然を感じられる立地も好ましく感じました。医師として幅広い症例を経験できるところにも魅力を感じ当院を選びました。また以前の勤務先では帰宅後も呼び出しが頻回にありましたが、西川病院では帰宅後に呼び出されたことはなく、自分や家族のための時間を持つことができました。

02　仕事のやりがいについて

最初はわからないことが多いですが、医局だけでなく病院全体で温かく医師としての成長を見守ってもらえる雰囲気があります。立ち止まり悩む時期やうまくいかないことが続きつらい時期もありますが、自分のペースも大事にしながら、周囲のサポートもあり着実にできることが増えていったり、各症例への理解が深まっていく感覚があります。それが患者さんの見立てや治療、多職種連携にも役立ち、患者さんのリカバリーにつながるのが実感できる職場なので、時々感動する場面もあり、やりがいは大きいです。

03　職場の雰囲気

医局は明るく、各医師のデスクスペースは広くとられているので、リラックスして仕事に集中することができ、相談もしやすいです。大先輩の先生も皆気さくに話をして頂けます。業務での細かい不具合なども医局会でざっくばらんに話しあって解決できる雰囲気があります。病棟スタッフは元気な方が多い印象です。他の職種と距離が近く連携がとりやすいです。仕事以外にも趣味や特技をもって楽しんでいる方が多いです。